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2013年12月17日 (火)

【柏崎刈羽原発差止訴訟】第6回口頭弁論が開催されました!!

12月16日、柏崎刈羽原発差止訴訟の第6回口頭弁論が、新潟地方裁判所にて開催されました。

当日は、天候の心配もありましたが、雨に降られることなく入廷行動を行うことができました。

いつもどおり、弁論前集会をした後、入廷行動を行い、口頭弁論にのぞみました。

入廷行動の様子

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■口頭弁論開始!冒頭に原告から再度の求釈明を行うも、東電は回答を拒否


はじめに、原告側から、被告東電に対し釈明を求めました。


原告側から求めた内容は、おおむね、以下のとおりです。

① 新規制基準を満たすための安全対策として、被告東電が、現時点で実施中のもの・実施予定のものを明らかにしてもらいたい

② ①の安全対策について、(第一、第二フィルターベントを含めて)、それぞれ完了時期を明らかにしてもらいたい

③ 被告東電は、「運転再開につき、予め立地自治体の理解を得る取組みも行う必要がある」と述べているが、ここにいう「予め立地自治体の理解を得る取組み」とは、どのような取組みを指すのか、具体的な内容を明らかにしてもらいたい

④事業者防災事業計画を定めるにあたっての立地自治体との協議はいつころを予定しているのか

※求釈明の詳細は、こちら(『求釈明申立書』をご覧下さい)
   ↓↓↓
http://datsugennpatsu.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-9e25.html


原告側からのこのような求めに対して、被告東電からの返答は、

「検討した結果、現時点で答えることはない」

というものでした。


■原告からの意見陳述。南相馬の元教員からの切実な訴え。


続いて、原告お二人からの意見陳述が行われました。

はじめに、以前南相馬で中学校の教員をされていた竹中柳一さんからの意見陳述を行いました。

実際の南相馬・浪江の写真を交えながら、南相馬の現状を説明していただきました。

そして、実際の資料を示しながら、原発事故が、「子供を共通の財産として成立していた地域社会を根本から壊してしまった」と指摘されました。


つづけて、佐藤隆一さんから意見陳述をしていただきました。

佐藤さんは、小千谷市在住で、水俣病などの公害問題をきっかけに、原発が無害化が不可能な廃棄物を生み出すことに疑問を抱き、自然エネルギーに関心を持つようになったとのことです。

ご自宅には、ソーラーパネルを設置しており、ご自身の経験から、「チリも積もれば・・・」と継続することの重要性を訴えました。

※意見陳述の詳細はこちら
  ↓↓↓
http://datsugennpatsu.cocolog-nifty.com/blog/


■弁護団から準備書面の説明

今回、弁護団からは、準備書面15~19が提出されました。内容は多岐にわたりますが、おおむね、以下のとおりです。

・準備書面15 ~ひずみ集中帯の中にある柏崎刈羽地域~

高野義雄弁護士から、「ひずみ集中帯の中にある柏崎刈羽地域」について説明をしました。

高野弁護士は、柏崎刈羽地域は、「新潟-神戸ひずみ集中帯」に位置していること、この地域では現在も歪みが集中し続けていること、柏崎刈羽原発が立地している西山丘陵は深部延長断層の真上付近にいちすることから、将来再び巨大地震が発生する可能性が非常に高いこと、を主張しました。


・準備書面16 ~安田層堆積年代のもつ意味~

小泉一樹弁護士から、「安田層堆積年代のもつ意味」について説明をしました。

小泉弁護士は、活断層か否かが争点となっている「安田層」について、被告東電が、国の指針・基準が変更するたびに、自らの見解をコロコロ変更していることについて、説明がありました。

すなわち、被告東電は、「安田層」が活断層であると認定されたら困るので、指針・基準が変わるたびに、規制をすりぬけるかのように安田層の堆積年代等の自らの見解をコロコロと変えてきたのです。

今回の被告東電の主張によれば、新規制基準をすりぬけるために、「古安田層」という新たな考え方を、急に持ち出してきました。

このような被告東電の態度は、信用できるものでしょうか・・・?


・準備書面17 ~福島原発1号機のIC配管の損傷~

伊東良徳弁護士から、福島原発1号機の水素爆発は、IC配管の損傷すなわち、地震が原因であるとの説明をしました。

被告東電は、爆発箇所について、1号機「5階」、爆発の原因について、「何らかの理由で着火した」と主張していました。

しかし、伊東弁護士等の調査により、爆発箇所は4階、爆発の原因については「IC配管の損傷」であると説明する方がより合理的であることが判明しました。

なお、被告東電は、伊東弁護士の主張を受けて(かどうかは明らかではありませんが)、12月13日付けで、爆発箇所については、「建屋上部」、爆発原因は「不明」と、なぜかこれまでの自らの主張を後退させています。


・準備書面18 
~被告による汚染水処理と原発を稼働する資質・能力について~


江花史郎弁護士から、汚染水の問題について、説明をしました。

汚染水漏れの問題は、連日報道されているとおりですが、問題は汚染水漏れが、単純な人為的ミスによって発生している点です(この点については、規制委の田中委員長も「ばかげたようなミス」とコメントしています。

江花弁護士から、このような単純なミスを繰り返す、被告東電が、柏崎刈羽原発を適切に稼働したり、過酷事故時に適切な対応をしたりすることができるのか、との主張がなされました。


・準備書面19 ~シビアアクシデントにおける人的作業の現実的可能性~

猪俣啓介弁護士から、シビアアクシデントにおける人的作業の現実的可能性について説明しました。

原発でひとたびシビアアクシデントが発生した場合に、現場でその対応を行うのは、生身の人間です。いうまでもなく、その作業は命がけの作業となります。

つまり、シビアアクシデントが発生した場合には、被告東電は、作業員に対し、命がけの作業を命令しなければならない状況に置かれるのです。

そのような命令は、法的にも倫理的にも、許されるはずがありません。

猪俣弁護士は、このような状況では、結局のところ、シビアアクシデントが起きた場合には、原発の安全性が確保されることなどそもそもあり得ないのであるから、再稼働は許されないと主張しました。

※準備書面の詳細は、こちら
  ↓↓↓
http://datsugennpatsu.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-9e25.html


■次回期日

次回の口頭弁論は、従前の予定どおり、平成26年3月27日15時~と指定されました。


記者会見の様子

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